急変対応に関する基礎知識
病院に就職した新人看護師の多くは病棟に配属されます。そこで重要となるのが、入院患者の容態が急激に悪化した際の対処法です。患者の生命が危ぶまれる状態であるため、素早く正確に対応しなければなりません。ここでは、急変対応に関する基礎知識を紹介します。どういった流れで急変対応を行うのか確認しましょう。経験の浅い新人看護師はまずこちらの内容を学び、いざという時に間違った対応をしてしまわぬようにしてください。
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急変とはどのような状態か
患者の状態が急激に悪化した状況を急変と呼びます。予測していなかった事態の中で的確な処置を施すためには、臨機応変な対応力と冷静な判断力が求められます。新人看護師は急変対応について今からしっかり学んでおきましょう。
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急変対応の基本的な流れ
患者の状態が急変した際は意識の有無を確認し、素早く周囲に伝えてください。呼吸・循環を確認し、必要に応じて心臓マッサージなどの蘇生処置を施します。急変対応時は自分がどういった役割を担うのか理解しておくことが重要となります。
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生命維持が難しいケースでの救命処置
声がけをしても反応がなく意識障害などの症状が見受けられる場合は即座に救命処置を施してください。二次救命処置を担当する蘇生チームが到着するまで、心臓マッサージやAEDなどの一次救命処置を継続して行います。
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患者を観察する際のポイント
急変を未然に防ぐ、あるいは早期発見するためには日頃から患者をよく観察しておかなければなりません。呼吸器・脳・循環器・消化器・代謝・内分泌、それぞれ観察のポイントが異なります。どこに注目すべきかを学びましょう。