新人看護師にこそ知ってもらいたい、急変対応のアレコレ

職場を選んで緊急対応を避ける

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急変対応が少ない職場を選ぶ

急変対応が少ない職場を選ぶ

急変対応のスキルを磨く方法を紹介してきましたが、どうしても苦手な看護師もいるかと思います。その場合は職場を変えるという選択肢も考慮してみましょう。

リーダーの人柄が重要

急変対応が得意か否か以前に、あの緊迫感に満ちた雰囲気が苦手という人も少なくないでしょう。感情的になった医師が強い語調で周囲に指示を出し、場の空気が凍り付くような経験をしたことがある人もいるはずです。そういった職場では精神的な負担が大きくなってしまいます。本来ならば急変対応時は落ち着いて行動すべきです。そのため、転職する場合はリーダーとなる医師や看護師がどのような人柄なのかを確認する必要があります。その病院に勤務している人が身近にいるなら直接話を聞いてみましょう。伝手がない場合は面接時などに確認してみることをおすすめします。

急変が起きない職場を選ぶ

そもそも急変対応をしたくないということであれば、無理せず急変の起きない職場に転職しましょう。入院設備のない医療機関や比較的健康状態が安定している人が訪れる施設がおすすめです。ただし、どの職場でも絶対に急変が起こらないといった保証はありませんので注意しましょう。

おすすめの職場

急変対応が少ない職場としてまず挙げられるのが「クリニック」です。医師の診療補助が主な仕事となります。規模や診療科目はクリニックによって違いますが、基本的な業務はどの職場も共通しています。看護師としての基本的なスキルがあれば問題ないでしょう。緊急性の高い患者は少なく、仮に急変が起きても医師の指示に従い救急車を呼ぶ程度の対応になります。
クリニックの中でも特に急変が起きにくいのは「美容クリニック」です。患者というよりも「お客様」といった意識を持って来院された方の対応にあたります。予約受付やカウンセリング、注射、専用機器による施術が主な仕事です。健康な人が訪れるので急変対応の機会はほとんどありません。
「検診センター」も急変対応が少ない職場です。業務の幅は広いですが、一通り覚えてしまえば後はルーティンワークなので負担が少なく済みます。
また、近年需要が伸びている「介護施設」もおすすめです。利用者の健康管理や服薬サポートが主な仕事なので、いきなり急患が運ばれてくるようなことはありません。 求人は少ないですが「産業看護師」として働く方法もあります。主に相談業務を行い、医療行為は行わないので病院勤務よりもかなり負担が少なく済みます。企業の中で働くので、急変が起きやすい重症患者を診ることもありません。企業のカレンダーに合わせて働くので、プライベートの時間を確保しやすい点もメリットとして挙げられます。

急変対応が不安なあなたへ