新人看護師にこそ知ってもらいたい、急変対応のアレコレ

急変対応の体験談

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体験談を参考にしよう

体験談を参考にしよう

看護師として働く以上、急変対応の経験は避けて通れません。ここでは経験の浅い看護師の体験談を紹介します。後悔を伴うものもありますが、逆にいえば誰もがそのような経験を積み、成長していったのです。

Aさんの体験談

急変には何かしらの予兆があると教えられてきたAさんでしたが、それを感じ取ることができないまま急変が発生してしまったケースです。ある日の夜勤中、認知症の患者から頻繁にナースコールがありました。その度に患者のところへ向かったのですが、認知症の症状により会話が成り立たなかったそうです。その内相手からいわれていることをただ受け流すだけになってしまったのですが、2時間後その患者が急に心肺停止状態になりました。原因は酸素が行き届いていなかったためです。処置の結果命は助かったそうですが、Aさんは深く後悔しました。
これはナースコールの多さを「認知症だから仕方ない」と考えてしまったために起こったことです。ナースコールの多さに疑問を感じ、周囲に相談、あるいはアセスメントをきちんとしておけば防げていたかもしれません。

Bさんの体験談

急変が発生した際、Bさんは即座に先輩看護師へ報告しました。その後、先輩看護師の指示に基づき対応することになったのですが、急変対応が初めてだったため指示の内容を理解できず手間取ってしまいました。研修では問題なくできていたこともいざという時には混乱してしまい、ひどく怒られる結果となったBさんは深く落ち込みました。いきなり落ち着いて対応することはできなくても、せめてこれまで学んだことの手順を間違わずに行うくらいはできなかったのかとBさんは反省しました。それ以来きちんと振り返りを行い、再度急変対応の流れを確認し、仕事中も逐一メモを取るようにしています。

Cさんの体験談

Cさんは呼吸器科に所属しています。初めての急変対応時にリザーバーを上手くあてられず、酸素化することができませんでした。怒られただけでなく、見かねた先輩看護師に処置を交代させられたことを強く後悔したそうです。焦って現状を把握できなかったことが原因であると考えたCさんは、自ら申し出て師長と振り返り学習を行ったそうです。それ以来、同じようなミスをすることは一切なくなりました。

根気強く取り組もう

急変対応は誰でも緊張するものです。経験がほとんどない新人看護師ならなおさらでしょう。上手くいかず自分の未熟さを悔やむこともあるかと思います。しかし、だからこそ成長の余地があります。根気強く経験を重ね、スキルを磨いていきましょう。

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