看護師が転職活動をする際の注意点

条件を明確にする

まずは転職する理由と転職先に求める条件を明確にしてください。転職の動機や希望条件を明確にしないまま転職活動を進めると高確率で失敗します。「急変対応が苦手なので職場を変えたい」といった理由以外にも思い当たるものがあれば紙に書いてリストアップしましょう。紙に書くことで転職理由が可視化され、希望に合った求人を見つけやすくなります。

職場見学に行く

可能な限り職場見学に行ってください。条件に合う求人が見つかっても、実際の雰囲気が自分に合わなければ負担が大きくなってしまいます。職場の様子を自分の目で直接確認しましょう。面接当日に職場見学を行う場合もありますが、転職エージェント経由で事前に職場見学を開催していることもあるのでまずは問い合わせてみてください。
なお、転職エージェントは複数個所に登録することをおすすめします。他の方法と併用する場合でも、最低ひとつ以上は登録してください。好条件の求人を紹介してもらえるだけでなく、転職エージェント独自のサービスを受けられます。複数登録すれば自ずと入ってくる情報量も多くなりますし、比較検討しながら応募先を決めることができます。

転職先を見極めるポイント

転職先を見極める上でまず注目したいのが看護師の平均年齢と勤続年数です。これは職場の人間関係に影響するポイントです。看護師の平均年齢が若い場合、ある程度の年齢に達したら退職する人が多い職場ということです。幅広い年齢層の看護師が働いている職場はライフステージに応じた勤務が可能な環境が整っています。一般的に、急性期の総合病院などは年齢層が若く、民間の一般病院は幅広い年齢層の看護師が働いている傾向にあります。
次に、機材や備品について確認しましょう。特に中小規模の医療機関に転職する人は確認必須の項目です。規模の大きい病院は機材や備品が充実していますが、中小規模の医療機関はそうでない場合も多いです。未だに紙のカルテを採用している職場も多いので、これまで電子カルテを使っていた人は注意が必要です。職場見学の際にはこういった細かい点もチェックしてください。
また、職場の理念や看護観も確認してください。看護師として信念ややりがいを持って働きたい人は特に重要です。仕事に対する考え方が一致していない職場では長く働くことができません。ストレスなく働くためにも考慮すべきポイントです。