新人看護師にこそ知ってもらいたい、急変対応のアレコレ

急変対応をする看護師に必要な心構え

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必要な心構えと対応事例

必要な心構えと対応事例

急変は予測できないタイミングで起こります。急変対応はスピード感を持ちつつ冷静に進めていかなければなりません。急変対応を行うにあたって必要な心構えや対応事例を見ていきましょう。

緊急時だからこそ

急変対応で最も大切なのは、緊急時だからこそ丁寧かつ具体的に指示を出すことです。急変対応が得意な看護師はそう多くありません。突発的な事象が発生した際、臨機応変に対応することが生まれつき得意な人はいないでしょう。ベテランであっても急変対応をする機会がこれまで少なく、苦手意識を持っている人もいます。しかし、急変はいつ起こるか分からないので有事の際にはすぐに行動できるように準備しておかなければなりません。
急変対応には正確な判断力や行動力が求められます。そのためにはある程度の慣れが必要となりますが、特殊な状況下においては誰もが動揺してパニックに陥ります。そういった時に指示する立場の人間の語調が強く説明も雑だと、現場はさらに混乱してしまいます。結果的に患者の生命が危ぶまれる最悪の事態に陥ってしまうので、緊急時こそ冷静さを保ち、周囲には具体的に指示を出すようにしましょう。

ある看護師の対応事例

ある新人看護師の対応事例を紹介します。初めて急変対応をした際に、医師をはじめどのスタッフも厳しく強い語調で対応していたためそれが当然のことなのだと思っていました。しかし、看護師2年目になったある日の夜勤で急変対応をした際、その対応にあたった医師は他のスタッフとは違って声を荒げることもなく、淡々と具体的に指示を出してくれました。それまで急変対応の際にはどうしても動揺しがちだったこの看護師は、その時ばかりは冷静に対処できたそうです。
こういった経験からこの看護師は緊急時であればあるほど焦らず丁寧に指示を出すことを徹底したそうです。これまでは「落ち着いて」「焦らないで」と自分にいい聞かせながら急変対応を行っていたのが、丁寧に指示を出すことを意識したおかげで物事を順序立てて考えられるようになり、以前よりも処置がスムーズになりました。例えば戸惑っている看護助手がいた際には「すぐに救急カートを持ってきて」と叫ぶのではなく、「詰所にある救急カートの右下にしまってある○○を持ってきてください」と具体的に指示を出すようにした結果、スタッフも慌てずに行動することができました。
急がなければならない時ほどあえて丁寧に説明し、口調などを意識することでチーム全体が落ち着いて行動できます。こういった意識を持って日頃から急変対応を行うようにしましょう。

急変対応が不安なあなたへ